茶器 その他

茶碗は織姫・彦星を中指(お兄さん指)・薬指(お姉さん指)になぞらえ、表面に筋模様を入れました。引き裂かれた恋人たちの縁が、いつか丸くつながりますように、そしてその成就にあやかる私たちの祈り、願いに思いを馳せて作ったものです。亭主作。

星空を連想させる金箔散の屏風に、井戸桶の水指、波紋の建水。

節のない(わけ隔てのない)イチイの茶杓に、恋人たちの出入りする離れ離れの2つの扉をイメージした塗溜老松平棗。

制作:藤本ゆかり

花のしつらえ

亭主の趣向「蒸暑い茶室」の為のしつらえ。熱帯雨林を思わせるイタドリのドライ、有毛のヘリコニア。床に配したミラーに映り込む空間で宇宙の広がりを表現。

制作:山岡まり

お茶菓子

名を「清河」といい、おりひめとひこぼしのお伽噺に出てくる瓜を使って、豆乳葛餅、寒天のお茶菓子をお作りしました。天の星の煌めきとほのかに香る河内晩柑が、夏の暑さの中で心地よい瞬間をお届けできることを願って、竹の器で召し上がっていただくことにいたしました。竹の青さが涼やかなひとときを、より爽やかに演出して、蒸した茶室の中に一陣の涼風を感じていただければと思い、よく冷やした「清河」をお出しいたしました。

清河ー瓜・豆乳・洗双糖・葛・天草・酢・水・河内晩柑・金箔


制作:鈴木ゆみえ

展示作品

茶室以外の部屋に、七夕に関わるような空間を演出させていただきました。
浮かんだ風船には笹が入り、それを紐で括り付け、糸巻きを重しにして安定させています。
外の風が、この風船に届くと、ゆらゆらと漂い、独特の空気感が生まれます。これはお茶会に参加された方に、帰られる際にお土産として配りました。
短冊を付けて夜空に放てば、どんな笹飾りよりも高く舞い上がり、願いも届くかもしれません。
空に向けられた望遠鏡は、覗くと昼間でも夜空のイメージが表れます。これは万華鏡のような構造になっており、星空のような景色に感じられるようにしました。


制作:大畑周平